BPRにコンサルティングは必要？メリットやデメリットなどを解説！

最近では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、企業では働き方改革や業務改革を推進しています。

組織そのものを改善するために、BPRの実施を検討している人事担当者も多いはずです。

しかし、BPRは組織の構造や業務内容などを見直す抜本的な改革となるため、自分たちだけではリソースや知識・ノウハウが不足していると感じる担当者も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、BPR実施に悩む担当者向けに、BPRコンサルティングを依頼するメリットやデメリット・依頼する際のポイントなどについて解説します。 これからBPRの実施を検討している担当者は、ぜひ最後までご覧ください。

１．BPRコンサルティングとは

従業員数や会社の売上規模などによって、BPRの実施内容は大きく異なります。そのため、具体的な実施内容については企業ごとにカスタマイズされることがほとんどです。

１-１．BPRコンサルティング内容

BPRコンサルティングが実施する内容は企業によって異なりますが、主に下記の項目についてコンサルティングが実施されます。

これらのコンサルティングされた内容を基に、業務改革に向けてBPRを実施していきます。

２．BPRコンサルティングを導入する4つの理由

BPRコンサルティングを導入する理由として挙げられるのが、以下の4つです。

一つずつ解説します。

２-１．BPRを実施するための人材が不足している

企業の経営陣によって実施されるケースが多いですが、実際には各部署のメンバーやマネージャークラスもリソースを割かなければなりません。

ある程度の人材が必要になってくるため、BPRを実施することでほかの業務が回らなくなるなんてこともあります。そのような場合にBPRコンサルティングを導入することで、人材不足を防いでBPRの工数削減に期待できます。

２-２．BPRの専門知識がない

BPRは、専門知識がなくても実施することは可能ですが、下記のリスクが発生することがあります。

非常に効率が悪く、失敗に終わってしまうこともあるので、専門知識がない場合にはコンサルティングを利用するのがおすすめです。

２-３．BPRの成功率を上げたい

先ほども述べたとおり、BPRは専門知識がないと失敗に終わってしまうことも珍しくありません。

そのため、BPRの成功率を上げたいのであれば、BPRコンサルティングを導入するのが最適な手段といえるでしょう。 導入する前に前回の失敗要因を分析してコンサルティングの担当者に共有することで、成功する確率は格段に上がります。

２-４．第三者の意見を聞きたい

BPRに限らず、ほかの施策においても主観的になってしまうと、合理的な判断ができなくなったり、間違いに気づかなかったりすることがあります。

BPRコンサルタントは、企業外部のメンバーです。客観的な視線を取り入れることで、失敗を防ぐことにもつながるので、第三者の意見を聞くためにコンサルティングを導入するのもおすすめです。

３．BPRコンサルティングを活用するメリット

BPRコンサルティングを活用するメリットは、以下の3つです。

順番に解説します。

３-１．ほかの企業のBPR事例を参考にできる

BPRコンサルティングの内容は、企業ごとに異なります。そのため、初めてBPRを実施した場合には、どのように行えばいいのかが分からなくなり、失敗してしまう可能性が非常に高い傾向です。

BPRコンサルティングを活用することで、ほかの企業のBPR事例を参考にできます。ほかの企業のBPR事例を参考にすることで、失敗しにくくなり、成功する確率の向上に期待できるのです。

３-２．効率的にBPRを実施できる

BPRを実施する上で課題になってくるのがリソースの確保です。BPRは、ほかの業務と並行しながら進めていかなければいけないため、リソースが確保できず、実施するのに時間がかかります。

BPRコンサルティングを活用することで、さまざまなノウハウやアドバイスがもらえるので、効率的にBPRが実施できるようになるのです。

３-３．BPRを正しい方法で進められる

多くの企業は初めてBPRを実施するため、自分たちの方法が正しいのか分からずに進めてしまうことになります。その結果、失敗することも珍しくありません。

BPRコンサルティングを活用することで、BPRのプロから正確な意見がもらえるため、正しい方法で進めることが可能です。

４．BPRコンサルティングを活用するデメリット

BPRコンサルティングを活用するデメリットは、以下の2つです。

一つずつ順番に解説します。

４-１．コストがかかる

当然ですが、BPRコンサルティングを利用する場合にはコストがかかります。

コンサルティング会社や自社の規模感によってもピンキリですが、数百万円以上はかかるので、予算が確保できるのか事前に確認しておきましょう。

４-２．自社にBPR知識が蓄積しにくい

BPRコンサルティングを活用することで、BPRの成功確率は格段に向上しますが、自社にBPRの知識が蓄積しにくいというデメリットもあります。

その結果、次回も自社でBPRを実施する際には、またBPRコンサルティングを利用しなければなりません。その分の膨大なコストがまたかかってしまうので、徐々に内製化できるような環境を整えていきましょう。

５．BPRコンサルティングを依頼するまでの一連の流れ

BPRコンサルティングを依頼するまでの一連の流れは、以下の5ステップです。

一つずつ解説します。

５-１．BPRの目的と目標を明確にする

BPRコンサルティングを依頼する前に、下記のようにBPRを実施する目的や目標を明確にしましょう。

BPRの実施はゴールではなく、あくまでもアプローチ方法です。最終目標を明確にしておくことで判断の指針にもなり、BPRを円滑に進められます。

BPRの最終目標が目的と合致しているかどうかを確認するために、定期的に以下の項目をチェックしましょう。

５-２．BPRによる業務改善対象範囲を明確にする

スムーズにBPRコンサルティングが依頼できるよう、あらかじめ業務改善対象範囲を明確にしておくのがおすすめです。

最低でも以下の内容は把握しておきましょう。

５-３．業務改善対象の部署や担当者との調整

BPRの実施はコンサルタントだけでは進められず、社内メンバーの協力が必須です。そのため、業務改善対象の部署や担当者との調整が欠かせません。

通常業務の合間にヒアリングを行い、少しずつBPRの実施を進めましょう。

５-４．BPRの要件定義

BPRを成功させるためには、要件定義が重要になってきます。

BPRコンサルティングを実施する前に要件定義を明確にすることで、お互いが相違なくBPRを進められます。事前に下記の要件定義についてBPRコンサルタントに伝えておきましょう。

５-５．BPRコンサルティング会社に提案・依頼

BPRコンサルティング会社に依頼する方法は、下記の2つです。

基本的には、BPRコンサルティング会社のホームページから問い合わせをして見積もりや相談します。また、知り合いでBPRコンサルティングの事業を展開しているのであれば、依頼してみるのもおすすめです。

どちらの方法でもスムーズに依頼したいのであれば、以下の内容は事前に決めておきましょう。

６．BPRコンサルティングを依頼する際のポイント

BPRコンサルティングを依頼する場合には、必ず複数の会社から依頼先を選定するようにしましょう。最初から1社だけに絞ってしまうと、ほかのコンサルティング会社との比較ができないため、相場を知ることができず、料金を高額に提示されることがあります。

コンサルティング会社によってそれぞれ特徴も異なるため、複数の会社に相談して自分たちに合った会社を選ぶことが重要です。

７．まとめ

本記事では、BPRコンサルティングを依頼するメリットやデメリット・依頼する際のポイントなどについて解説しました。

BPRコンサルティングを依頼することで、BPRを効率的に進められます。成功確率も格段に上がるため、これからBPRの実施を検討しているのであれば、本記事を参考にコンサルティングの依頼を検討してみましょう。